前回、「漫画 君たちはどう生きるか」を読んだ後に、原作も読んでみたくなったので購入して読んでみました。
「君たちはどう生きるか」は、中学二年生のコペル君が主人公の物語です。
コペル君は、おじさんや同級生たちと関わり合いながら、様々な経験をします。
コペル君の一年間の中で、印象的だったいくつかの出来事が、章ごとにお話になっています。
世の中の人間同士の関係に疑問を持ったり発見をするコペル君と、それに対して真剣に話し相手になってくれるおじさん。
少々頑固だけど曲がったことが嫌いで、自身の間違いを認める心も持ち合わせている北見君。
おとなしく気が弱いところもあるけれど、相手を思いやる優しさを持つ浦川君。
コペル君との小学時代からの同級生で仲良しの水谷君。
そのほかにも、気が強くハッキリした性格の水谷君のお姉さんや、いつもコペル君を優しく見守ってくれるコペル君のお母さんが出てきます。
様々な考えや境遇の人たちがいる世の中で、衝突やいざこざが起こることもあります。
それはどうしてなのだろう?そんな世の中で私たちはどう生きるべきなのだろう?と問いかける作品です。
・・・というと、とてもかた苦しい本のように思えますが、そんなことはなくとても読みやすい内容です。
あまり難しいことは考えずに、「中学二年生のコペル君が一年間で体験した印象深い出来事の数々を書いた読み物」として楽しく読めばよいと思います。
それに、帯に書かれている通り、字が大きいです。
使われている漢字や表現もやさしめで読みやすいす。
これはきっと、著者がコペル君と近い歳の子たちにもわかりやすいようにと意識されたのでしょう。
「漫画版 君たちはどう生きるか」は、一冊にまとめたからか、少しお話の内容にボリューム不足な感じがしていましたが、原作版では、漫画版では触れていないお話や設定がたくさんありました。
漫画版を読んで気に入った人は、原作版も買って読んでみてはいかがでしょうか。
漫画版と原作版では、いろいろと違う点があって面白いと思います。
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